あずき(小豆)は豆科の一年草です。大豆とともに古くから我が国で栽培されていました。日本では和菓子、赤飯などにもよくされます。小豆は品種が多く、大納言、中納言、少納言、金時、赤小豆、夏小豆等々があります。

■特徴

 小豆は他の豆類と同様、糖質・タンパク質が多く、カロリーが高い。100グラムにつき約340キロカロリーあります。

 カリウム(1500ミリグラム、ゆでた状態でも460ミリグラム)がナトリウム(1ミリグラム)に比べて、比較にならないぐらい多く、この点高血圧にいいです。また、亜鉛や鉄分も多く鉄欠乏性貧血に良いので、不妊症や味覚異常者にお薦めします。

 あずきにはビタミン類も多く、小麦胚芽や大豆には及ばないが、昔から脚気の妙薬として使われています。

 食物繊維が豊富で、総量で17.8%もあり、便秘の予防や解消に抜群の効果があります。特に、老人や衰弱者の便秘の解消によいといわれています。

 中国では解熱、利尿、消腫、散血に効果があるとされています。

 外皮に存在するサポニン(アクの一種)は脚気、腎臓病、心臓病などからくるむくみに効果があります。

■小豆に含まれる成分の薬効について

 (1)健胃作用

 小豆には、サポニンという物質が含まれ、これには腸の働きを活発にする作用があります。

 (2)便秘改善効果、成人病、糖尿病、大腸癌等の予防効果

 小豆は食物繊維を多く含んでいるので、胃や腸での消化吸収を高め、食物の腸内滞留時間を短くすることから、肥満・糖尿病・動脈硬化・胆石・大腸癌・便秘等の予防や、有害物質の毒性軽減等に広く効果があります。

 (3)利尿作用・むくみ軽減効果

 小豆に含まれるサポニンやカリウム等による強力な利尿作用や解毒作用、排膿・消炎作用等がある為、腎臓病や糖尿病、肝臓病等によるむくみの解消によく用いられます。

 (4)脚気予防効果

 小豆には、不足しがちなビタミンB1,B2(足りないと脚気になる)等が豊富に含まれています。

 (5)ビヒズス菌のエネルギー源

 小豆にはビヒズス菌(成人病や老化防止に大変有効な腸内細菌)のエネルギー源となるラフィノースやスタキオースという糖がたくさん含まれています。

 (6)発癌抑制効果

 かぼちゃ・パセリ・タマネギ等の野菜と同程度の発癌抑制効果が見られるという報告もあります。

小倉あん発祥の由来

 日本で始めて小豆と砂糖で餡が炊かれたのは、平安京出来てまもなくの820年ころのことであります。

 当時、このあたり小倉の里に和三郎と言う人がいて、805年に空海が中国から持ち帰った小豆の種子を栽培し、それに御所から下賜された砂糖を加え、煮詰めて餡を作り、これを毎年御所に献上しました。

 この和三郎の努力で洛西を中心に小豆が広く栽培され、江戸時代には茶道の菓子となり、また一方では祝飯として、ハレの料理にも加えられるようになりました。




<<戻る 素材トップ 進む>>